迂闊(うかつ)であった。‘さだ’様の名曲群の中に‘邪馬臺’という名曲がある事をふと思い出し、今更ながらに気が付いて、…しまった…というのが今の偽らざる心境です。この曲は‘まぼろしの邪馬台国’という‘島原’説の本を書かれた方へのレクイエムなのです。…しまった…というのが今の偽らざる心境です。当然、‘やまたい’と読みます。
−邪馬臺− 詞,曲 さだまさし
盲(めし)いた詩人はいつも ザボン口に運び乍(なが)ら
想い出たどる様に 見えない目を開いて 静かに海を観てた
幻の国の事を まるで故郷(こきょう)を語る様に
道程(みちのり)について風景(ふうけい)について 優しく僕に話した
有明の空の雲だけが あの人の寂しさを知っていた
そう 弥生(やよい)の風に追われる様にあなたが逝った晩に
眠れないまま息を密(ひそ)めて 不思議な夢を観た
雲仙(やま)は噴煙(けむり)を吐いて
霧は針摺瀬戸(かいきょう)を包み込んで
異国の便り乗せた小さな舟がひとつ 静かにすべって来る
盲(めし)いた詩人がひとり その小舟に座っている
得意の笑顔みせて はにかむ様にじっと 静かに海を観てる
有明の海に風が吹く あの人を追いかけて夢が吹く
ああ 悲しい程に焦がれ続けた幻の女王(ひと)が今
きっとあなたを抱きしめている
不思議な夢を観た
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